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東北大SF研の書いた芋煮戦争の物語が面白かった件について

仙台の話題

どうも!仙台つーしんのずんだです!

皆さん、今年は芋煮をしましたか?

今年は週末に台風や大雨が来ることもあり、芋煮会が中止になってしまった方もいるかもしれませんね。

イモニ―それはこのS市の西部に鎮座する御神体、マウント・アオバに、その産物である亜炭を模したサトイモを、野菜、ネギ、ニンジン、グタの肉などと一緒に、大鍋でミソ仕立てのスープで煮込む。こうすることで山への信仰を示す神聖な行事である。

東北大学SF・推理小説研究会の機関誌「九龍」第二号P8より

突然ですがこれは、東北大学SF・推理小説研究会の機関誌「九龍」第二号に掲載されている「青葉城恋唄」という小説の一節です。

「九龍」はSF短編小説集となっていて、その中でもこの「青葉城恋唄」は芋煮戦争を題材にしていて、それがとても面白かったのでそのあらすじをご紹介します。 

秋も深まる十月下旬、ヒロセ河畔には続々と群衆が集まっていた。

カタヒラ町にある大学で資源の研究を行う〝ヨシノ″と、同僚の〝ニノミヤ″はともにイモニの会場に向かっていた。 

ニノミヤはヨシノに「最近、―カミサマがよく降りているらしい」と話す。

カミサマはアオバの頂上にある神殿と呼ばれる建物群に鎮座する不思議な存在である。

カミサマが、アオバから降りて下の街にいることは珍しい。「なにやら尋常ではないことが起こってはいまいか」とヨシノは思う。

ヨシノたちがイモニを行っていると、怪しい集団がイモニ会場に近づいてきて、拡声器で演説を始めた。

「河原でアオバを呪わむとする諸君! 邪宗の門の諸君! ただちにその冒涜的な汁物を投げ打ち、我らとともに真のイモニを執り行おうではないか! 真にアオバに信仰を捧ぐ者にイモニにブタなどという汚れた血は注がれない! ミソを入れ、ミソ汁のまがい物をもって神聖なイモニを騙るようなことは無い! さあナベを蹴り倒し、我々の正しきナベを共に囲み、正しき祈りを捧げるのだ!」

そして今度は、イモニ会場から拡声器で叫ぶ者が現れた。

「馬鹿にするな! イモニはミソ、ミソはイモニである! アオバのカミから下賜されたノガクブ・ミソを用い、アオバに祈りを捧げる我々のイモニこそが真のイモニであり、黒黒とした塩水を使い、メタンを吐き出す汚れたウシを使った汁など断じてイモニではなぁぁい!!」

そうして、S式イモニ派過激派と、Y式イモニ派過激派による闘争が始まった。

各々が各々のイモニを、相手方の口に放り込んでいく。

河原は騒然とした。とめどない罵声と殴打音、投石音が鳴り響く。

それを切り裂いたのは、「カミサマだ!」という、ニノミヤの素っ頓狂な声だった・・・

果たして、イモニ戦争の行方はどうなるのか。〝カミサマ″とはいったい何者なのか・・・ 

 

東北大学SF・推理小説研究会の平野球作さんは、近年秋になると騒がれるようになった“芋煮戦争”を、SF小説として見事に書き上げています。 

昨年、“秘密のケンミンショー”で東北の芋煮が取り上げられ、“芋煮戦争”は全国的な知名度を得ることとなりました。

この機関誌では、この『青葉城恋唄』以外にも、例えば『東北大学開発の文章自動生成プログラム「ずんだ」が出力した』などと言った「青葉山」に関するテーマ創作や、テーマなしの創作など16の短編小説が収録。

さらに、『偃師伝説』という中国の歴史SF小説の翻訳版までついています。

個人的には、『女の足』という短編小説が一番好きでした。

「女の足という奴が好きだ。」という一節から始まり、女の足が好きでたまらない主人公と女の足をめぐるその物語には、その面白さとテンポの良さについ引き込まれてしまいます。

続きが気になる方は、東北大学SF・推理小説研究会までメール(tohokusf(at)gmail.com)またはTwitterDM@tohoku_sf)から、「九龍」を購入することができます。

「九龍」を購入したい方は、メールまたはDMにて、氏名・住所・冊数をご連絡ください。

その後、詳しい頒価・送料、お支払い方法等を連絡頂けるとのことです。

1冊の場合、頒価1500円に送料等を加え、計1750円となります。1750円を1000円+750円の定額小為替を組み合わせて東北大学SF・推理小説研究会まで郵送していただく形になります。

是非多くの方に読んで頂きたいです!!

zunda

仙台つーしんのライターずんだです。仙台出身、仙台在住で、街歩きが好きで新しくオープンするお店や、街の話題を見つけるのが得意です。

毎日3~4記事、月間100以上の記事を投稿しています。ツイッターでも仙台の情報を発信しているので、是非フォローしてください~

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