いかがお過ごしですか、nittaです。
年末年始、海外に渡航される方もいらっしゃると思いますが、海外での麻しん(はしか)をはじめとする感染症にお気をつけください。
2019年は、例年200件程度の麻疹の報告数の約3.5倍超、2014年の約1.5倍の発症の報告がなされています。(以降のグラフデータは、国立感染症研究所の速報グラフ2019年第49週より抜粋)
2019年の麻しんの報告数の推移。ゴールデンウィークだけでなく、年始も報告数の多い事がわかります。
日本では、麻しんの感染を無視できる『排除国』とみなされていますが、10連休となったゴールデンウィークの2019年5月には関東や近畿地方で麻しんの流行感染による発症が起こり、宮城県内でも発症が報告されています。
麻しんウイルスは抗体を持たない方には接触するだけでほとんどの人が発症する感染力の強いウイルスで、10日から12日程度の潜伏期間を経て、発熱、せき、鼻水などの風邪の初期症状が数日続き、その後口内に白い斑点が現れます。すると一旦熱が下がり、すぐに高熱になり体に赤い斑点が出始め、高熱が4〜5日続きます。
宮城県内では、2019年1〜49週の麻しんの累積報告数は4人。
感染力の強さから、今年の5月下旬には感染者が4人だけにも関わらず、宮城県内で利用した施設やコンビニなどが公開され、その場所を利用された不特定多数の方に対しても、麻しんが発症していないか21日間の様子観察が求められました。
麻しんの予防には2回の予防接種が有効です。御自身の予防接種歴を母子健康手帳等で確認しておきましょう。
また連休中に海外旅行や国内の流行地に行かれた方で、麻しんが疑われる症状が現れた場合には、事前に医療機関に連絡し、指示に従って受診をして下さい。
気分転換のできる海外旅行は楽しいものですが、日本とは環境が違う事を踏まえて麻しんに限らず、飲み水に気をつけたり生ものを食べない、、蚊に刺されない様対策したり、みだりに動物に触れるなど、感染の元となる行動に気をつけ、何事もなく帰国したいものですね。
それでは。